沙織:「さぁ、質問も残り十問となりました。では、九十一問目ですわ。一度でも別れようと思った事はありますか? 原因は何でしたか?」
山羊:「そ、それは……。」
飛鳥:「二人きりの時と、人前での時とで、シュラの態度が余りにも違い過ぎるから、私が不安になっちゃって。もう別れた方が良いかもって、ディーテに泣き付いた事があるの。その時くらいかなぁ。」
沙織:「まぁ、飛鳥さんを泣かせたのですか、シュラ?」
山羊:「いや、それはその……。」


沙織:「まぁ、良いでしょう。あまり追求すると、シュラが可哀想ですね。では、九十二問目ですわ。これは九十一問目の続きですわね。別れの危機を乗り越えるために必要な事は何だと思いますか?」
飛鳥:「男性が折れる事。ちゃんと謝る事。」
山羊:「……すまん。」
飛鳥:「シュラが人前でも、シッカリと恋人同士らしい振る舞いをする事。」
山羊:「……本当にすまん。」
飛鳥:「謝るよりも行動をお願いします、シュラさん。」
山羊:「クッ……。」


沙織:「次は楽しい質問ですわね。九十三問目です。付き合ってきた中で幸せだと思った事ベストスリーを教えてください。」
山羊:「三つか……。」
飛鳥:「三つだと難しいかなぁ。毎日が幸せだから。」
山羊:「そうだな。三つと言えど、選ぶのは難しい。」
沙織:「ふふ、御馳走さまですわね。」
飛鳥:「自分で言っていて、恥ずかしくなってきちゃった……。」


沙織:「次の質問は、とっても良い質問だと思います。では、九十四問目。二人が出会ったのは運命だと思いますか?」
山羊:「あの出逢いを運命と言わずして何と言う。」
飛鳥:「そうだね。あまり運命って言葉は使いたくないけれど、やっぱりあの出逢いだけは運命だったと思う。衝撃的だったもの。」


沙織:「では、九十五問目です。これは、どんな答えが返ってくるか楽しみですわね。相手に百点満点で点数をつけるとしたら何点ですか?」
山羊:「百五十点は堅いだろう。」
沙織:「シュラ……、百点満点ですわよ。」
山羊:「なら百点だ。決まっている。」
飛鳥:「私は九十九点でお願いします。」
山羊:「足りない一点は何だ?」
飛鳥:「人前での態度がアレだからね。」
山羊:「……すまん。」
飛鳥:「また謝る。謝るより、まず行動だよ、シュラ。」


沙織:「次の質問は聞くだけ無駄だと思いますけれど、一応、聞きますわね。九十六問目です。生まれ変わっても恋人になりたいと思いますか?」
山羊:「当然だ。」
飛鳥:「うん、シュラが良いと思う。他の人は、ちょっと考えられないかな。」
山羊:「飛鳥以外の女はジャガイモ同然だ。」
沙織:「あら? では、私もじゃが芋ですのね?」
山羊:「っ?!」


沙織:「固まっているシュラは放っておいて、次に行きましょう。九十七問目ですわ。今後、二人はどんな関係でありたいと思いますか?」
飛鳥:「このまま変わらず、が良いかな。出来れば、もう少しイチャ付けるようになれば満足だけど。シュラに無理させたところで、大した変わりはないだろうから、そこは目を瞑るしかないよね。」
山羊:「努力はする……。が、無理をするよりは、ゆっくりと、な。」


沙織:「残り三問になりました。九十八問目です。あなたにとって相手はどういう存在ですか?」
山羊:「なくてはならない存在。飛鳥と出逢う前は、どれ程、空虚な時間を過ごしていたのだろうと、今にして思う。」
飛鳥:「シュラがいるから、私は私の夢を叶えたいと思える。そう思うと、私にとってもシュラはなくてならない存在になるのかな。」
沙織:「お互い、唯一無二の大切な存在ですのね。」
飛鳥:「うん、そうだね。」


沙織:「さぁ、九十九問目ですわよ。これはシュラには是非、畏まらずに答えていただきたい質問ですわね。相手に一言だけ伝えられるとしたら、何と伝えたいですか?」
山羊:「そ、それは……。」
飛鳥:「え、何?」
山羊:「…………だ。」
沙織:「何ですか、シュラ?」
山羊:「……あ、あああ、アイシテル、だ。」
飛鳥:「ふふっ、有り難う。頑張ったね、シュラ。大好き。」
沙織:「何故、片言なんですの?」
山羊:「クッ……。」


沙織:「遂に最後の質問を迎えました。では百問目ですわ。最後に、今日のこれからのご予定を教えてください。」
山羊:「俺は今日、休みだが……。」
飛鳥:「私は戻ってからクッキーを焼くの。シュラのオヤツのジンジャークッキーが残り少なくなってきたから。」
山羊:「ならば、俺はその手伝いをしよう。」
沙織:「結局は、いつもの日常がお二人にとっての幸せの時間なのですわね。」
山羊:「あぁ、そうだな。」
飛鳥:「だねー。」


沙織:「随分と長い時間、御協力を有り難う御座いました。お二人の回答は、これからの商品企画に反映させていただきますわね。」
飛鳥:「役に立てば良いのだけれど。」
山羊:「あの回答で、役に立つようなものがあるとは思えんがな。」
沙織:「そのような事はありません。どんな意見も参考にはなるものですから。きっと何か良い活用法がある筈ですわ。シュラも飛鳥さんもお疲れ様でした。」
飛鳥:「沙織さんもお疲れ様。シュラもね。」
山羊:「あぁ、本当に疲れた。トレーニングより疲れた。」
飛鳥:「戻ったらクッキー作りの前にケーキ食べよ、ね。」
山羊:「あぁ、そうだな……(キラキラ)。」



‐end‐





結局、グダグダに終わってスミマセンでした;
書いていて私が疲れました(苦笑)、百問は多過ぎでしたね。
でも、小話の中で書き切れていなかった設定とかが、ココで出せたのは良かったです。

2016.05.26〜2017.01.05



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