一年前にアクロボールホワイトラインというゲテモノボールペンを紹介しましたけど、その前身が今回の製品です。
エコマークつき、生産期間2003年11月〜2014年、日本製? 500円税別。
修正テープつき黒赤青三色油性ボールペン。携帯しやすい修正テープでもあります。
ボールペン替芯BTRF-6F、
詰め替えテープBECA-15。
後身であり改良型である
アクロボールホワイトラインとは主に次の四点が違います。
替芯が短い。
ペン軸が太い。
旧油性ボールペンインク。
修正テープがねじ式キャップ。
操作法は同じく回転繰出式、グリップ部を120°ずつ回転させてペン先を出し、240°回転。
操作音が甲高い。後身では高音が発生しません。
赤芯を出したら、さらにグリップを回して外し、替芯を抜き挿しして交換。
◆替芯BTRF-6F, -8EF、φ3.1mm×87.7、ペン先径2.3mm、JIS油性B型派生、日本製
黒赤青緑、四色製造されています。
付属芯のうち黒インクがすでに固まっていたため、暫定的に赤青の二色で試しました。2010年製。
*黒は後日、ダメ元で直線を定規で引いたら復活した。
※2020年2月22日追記
黒インクを加えて再試。うっかり水とアルコールに二時間半漬けてしまった。
旧油性ボールペンインクとしては書き味良好。
筆記距離を問い合わせたら非公開。
パイロット ジュースと同じ方法で筆記距離を推計しようとしましたが、インクが古いからか、線を30m以上引いても減らなかった。
そこで、
同社ペットボール用BSRF-6F (筆記距離900m)との対比から推計しました。
ボール径:筆記距離
-8EF, 0.5mm : 860m
-6F, 0.7mm : 717m
互換品;三菱S-7S及びSXR-80、セーラー万年筆18-0055
回転繰出式はどの色を出しているのかわかりにくいため、芯先に着色されています(黒除く)。
後身では黒芯も着色。
替芯取付方法は、替芯を包みこむ方式。部品が破損しにくい長所があります。
この取付部品が色分けされているものの、外側からは見分けづらい。
後身ではペン軸表面に色標があり、芯先でもペン軸でも見分けやすくなっています。
◆詰め替えテープBECA-15、5mm×2.5m、プーリ伝動、ベトナム製
転写面がクリップ片側を向き、右利きに合わせた設計。
後身では左右対称となりました。
転写ヘッドが少し動きます。
後身ではさらに小型化され、またキャップが分離せず、紛失を防ぎます。
フィードホワイトラインからアクロボールホワイトラインへの改良点が見られて楽しいですね。
ゲテモノと評しましたけど、書く行為と消す行為は表裏一体ですので、この組み合わせは至極妥当でもあります。
本品の強力な競合品は、同社が製造している
フリクション(消せるボールペン)。
そのためか不人気だったみたいなんですけど、後継品が出たあたり、私に似た好みの人間が案外いるようです。