『ここが高橋君の家…?』

「ん〜」



フラフラの高橋君とタクシーに乗ってたどり着いた先は高橋君の家のはずなんだけど



『すごいおっきいね…』



前にそびえ立つのは都内の一等地に建つ超高級マンション。

こんな所に一人暮らしなんて全然庶民じゃないじゃないか……って、あ。



『そう言えば高橋君、あの宇佐見秋彦と一緒に住んでるんだっけ…』



高橋君のほんわかした雰囲気ですっかり忘れてたけど、高橋君はあの大作家宇佐見秋彦と一緒に住んでるんでした。

その中に入るのってちょっと勇気いるかも…



『高橋君、もう1人で大丈夫だよね?私ここで失礼させてもらっていいかな?』



そう言って肩を貸していた高橋君から離れようとしたのだが服の裾ぎゅっと掴まれそれは阻まれた。



「ダメ!!俺の話聞いてくれるって言ったじゃん!」

『や、でもさ宇佐見さんいるでしょ?』

「うさぎさんなら今日は仕事で帰り遅くなるって言ってたし!」



そう言って離そうとしない高橋くんに負けて、上がらせてもらうことにした。早く寝かしつけて宇佐見さんが帰ってくる前にさっさと帰れば平気かなと甘いことを考えながら。







駄々っ子な美咲くん。
また続きまーすな予定。




2011/12/30
17:35(0)


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