小ネタいろいろ ホテル


少年探偵団と遊んだ帰り、れーくんが女の人とホテルに入るのを目撃した。隣のコナンくんも気付いたようだ。駆け出そうとしたのをランドセルを引いて止めた。「ぐえっ」「お仕事の邪魔しちゃ駄目だよ」「気にならないの?」「うん」

れーくんがちらりとこっちを見たのがわかった。笑顔でひらひらと手を振っておく。「なんで仕事ってわかったんだよ」「プライベートでホテルに行くような相手の話、聞いたことないよ」「隠してるんじゃない?」「隠せないよ、あの子は」隠しているのなら、れーくんの普段の様子から私が気付くはずだ。

他の女なんかいらない、と叔母である私を押し倒したのはあっちだ。れーくんが他の人と結ばれたって構わないが、通す筋というものがあるだろう。「薬指に揃いの指輪してたでしょ。なら一夜の相手じゃない。あのホテルは■階にパーティーホールがあるから、既婚者じゃないと参加できないパーティーでも
あるんじゃない? 知らないけど」そういう相手を紹介しないほど薄情な人だとは思ってないよ。「だから仕事だろうなって思ったの。納得してくれた?」「…謎解きは担当じゃないんじゃなかったのかよ」「これは謎解きじゃなくて観察眼だもん。あの人限定の」


次に会った日に盛大に泣き付かれた。あれは同僚で仕事だから仕方なくてお願い誤解しないで嫌いにならないで。わかってるよ大丈夫だよ嫌いになんてならないよ。その時が来たらちゃんと伝えてほしいだけ。

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