このままじゃ堕ちる 角飛


最近瞼がやけに重たい。瞼を開き、目を見開いてみても、ぼんやりと視界がぼやけて見える。それに、声があまり出なくなった。一人だから出す機会もそうないけど。
そうか、これが死にかけってやつだ。なんだ、不死でも死ねるんじゃねぇかよ。

それにしても、角都遅いな。いっつもすぐ迎えに来んのに。
早くこっから出してくんねぇと、俺本当に死んじまうって。

なぁ

何度心で呼びかけても、当然返事なんて返ってくるわけもなく、助けに駆けつけてくれるはずもない
あれから何日、いや何ヶ月経っただろうか。角都はまだ生きてるんだろうか。いや、あいつのことだし、死ぬわけねぇか。早く来いよ、早く出してくれよ。

こうやって毎日お前のことを考えて、お前を思い出す度に、少しずつ気が楽になっていく

あいつは、いつでも、どこでも、来てくれたから
離れることはなかったから

そういや、少し前に宿に泊まった時以来、キスも抱擁もなんも出来てない
尾獣狩りで忙しかったからな、

嗚呼、角都、会いてぇよ。




今日も俺は、お前にすがりつく




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