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キスより甘くささやいて フィ円








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「マモル」

「・・・あの、さ」

「なんだい?」

「その・・・下の名前で呼ばれるのって、なんか恥ずかしいなって思って、」

「・・・じゃあエンドウのほうがいいのか?」

「いっ、いやいや!いいんだ。マモル・・・のままで!」

「・・・なにかあったのか?」

「・・・いや、その」

「・・・・・?」

「俺、いっつも苗字で呼ばれてるからさ」

「あぁ、たしかにそうだね。」

「それで慣れてなくて・・・」

「そうなのか・・・。」

「だからなんとなく恥ずかしい・・・んだよな」

「でも俺、何度もマモルって呼んでるけど」

「いや、改めてそう思うなぁってこと」

「・・・ふーん・・・」

「・・・なんか言ってる自分が恥ずかしくなってきた・・・!もう、今のことはわすれてくれ!」


そう言うとマモルは俯き、耳まで真っ赤にしながら唸っている
自爆ってやつ
嗚呼、君は本当にずるいな

「なぁ、マモル」

「・・・な、に」

手で顔を覆い、
俯いたままで顔をあげてくれない
あんまりにも可愛くて、俺の悪戯心が疼く
俺はマモルの耳に顔を近づけ、マモルの後頭部に手をまわした

「ねぇ・・・マモル」

「ひっ!?えっ、フィディッ・・・」

「愛してるよ」



マモルはより顔を真っ赤にさせた
そしてやっと顔を上げてくれた
そして、小さい声で


「・・・俺も・・・」




嗚呼可愛い可愛い俺のマモル
好きになって恋して愛して気づいたらもうここまで





***



「マモル、俺もじゃなくて愛してる、が聞きたいな」

「なっ・・・そ、そんな・・・・・・・・で、でも」

「でも?」

「フィディオがどうしても言ってほしいって言うなら・・・」

「ああ。どうしても言ってほしいな」

「その・・・えと、愛、して・・・る」


やばい
マモルの愛してるは意外にも俺の羞恥を煽った

今、マモルより俺のほうが顔真っ赤なんだろうな






title...Aコース様


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