2013/01/13 22:38 『八雲君、今日暇?』 「残念だけど何も予定がない」 『だったら良かった。ちょっと協力してほしいの』 「仕方ない。どこに行けばいい?」 『えっとね――』 八雲は場所を教えてもらい電話を切る。 いつから晴香の誘いに乗るようになったのだろう、八雲は出掛ける準備をしながら考えた。最初はただの他人だった。 ちょっとした事情はあったものの、ただの他人という領域を出るものではなかった。 「(どうしてこうなった……)」 理由が見つからない。それでもいいか。 八雲はいつものように軽口を叩きながら晴香と会話をする。 あかさたなはまやらわ44題 comment (0) |