その日から数日、俺はしーくんの家でだらだらと過ごしていた。
ひーくんとゲームしたり、遊びに来たれんちゃんとようくんと課題をしたり、しーくんのお手伝いをしたりと楽しく過ごしていた。


「のん、溜まり場行くか?」


夏休みも半ばに入った頃、しーくんが唐突にそう尋ねてきた。
もちろん俺が困惑したのは言うまでもなく、きょとんとしている俺を見てしーくんは困ったように笑った。


「安心しろ、あいつは今日来ねえよ」

「ほんとに?」


あいつ、というのはもちろん理久のことで、理久は暇なときは基本的にあそこにいる。
だからいくらしーくんの言葉でも俺が疑ってしまうのは仕方ない。


「…でも」

「大丈夫だから。オマエも行きたいだろ?」

「ん、」


そりゃあ、行きたいに決まってる。あいつ云々関係なく俺はあそこが大好きだし、あの場所は俺の家みたいなものなのだから。

俺が頷くとしーくんはニッと笑うと俺の頭をくしゃくしゃと撫でた。







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