大好きアワー
私が万事屋に(無理矢理)居候したから1ヶ月ほどが過ぎました。もう銀さんと私はラブラブ状態。朝はおはようのチューから夜は大人の営みまで一通りすんで後は銀さんからのプロポーズ待ちって感じですよ!
はい、嘘です。相変わらずなツンツンツンデレ(デレってあったかな)具合を発揮されてます。腰へ抱きつけば肘鉄を頭に落とされ、お風呂へ突入すれば桶を顔面に投げられ、布団へ侵入すれば蹴り出されることなんてしょっちゅうです。でも、めげないもんね!ポジティブシンキングが私の良いところ!
「銀さーん!今日も食べちゃいたいほど格好いいですね!もう愛してますよ!どうです!?私と布団の中で一緒に踊りませんk...あだっ!!!」
「昼間っから馬鹿発言してんじゃねぇよ。この変態。」
「変態が何ですかっ!?変態が怖くて恋なんかしてられませんよっ!」
「俺はお前が怖いわ。」
ほら、このボケツッコミのテンポいいから絶対私達夫婦漫才できますよ!だから結婚しま...スイマセン。ちょっと調子のりました。その冷たい視線を送るのやめてください。
「涼子五月蠅いネ。テレビの声が聞こえないヨ。いい加減銀ちゃんに振られてる事実認めればいいネ。」
「あ、ゴメン神楽ちゃん...ってもしや神楽も銀ちゃんのこと好きなの!?マジで!?こんな身近にライバルがいたとは!!でも、私負けないからね!」
「涼子1回、頭修理出した方がいいネ。誰があんな天パー好きになるネ。私は工場長と結婚するアル。」
「なんだ〜よっかた。吃驚させないでよ。」
「銀さん、あの2人の会話が微妙にかみ合ってないし、ツッコミ所満載なんですけど。」
「気にしたら負けだ、新八。馬鹿はほっとくのが一番なんだよ。」
馬鹿言うな。でも、神楽ちゃんは大丈夫だけど他に銀さん好きな人がいたらどうしよう!いや、私の銀さんへの愛が負けるはずないけど、それでも銀さんは格好いいからモテるよね!?ら、ライバルはなるべくいない方がいいいよね!でもでも、恋に障害はつきものだし、それはそれで2人の絆が強まるから別にいても構わないかな...。
「銀さん、涼子さん1人百面相してて不気味なんですけど。」
「だから気にしたら負けだっつーの。変態の思考回路なんかわかんねぇのが一番なんだよ。」
「新八君!!」
「は、はい!?」
「銀さんに特定の彼女とかいるの!?それか銀さんに惚れてる人っている!?」
「そ、それは僕じゃなくて直接本人に聞けばいいじゃないんですか?」
「だって、本人の口から聞くのってなんか怖くね?」
「その本人が目の前にいるってーのに他の奴に聞くのもどうかと思うけどな。」
「やん、銀さんったらそこは突っ込まない約束でしょ!?」
「約束なんてしてねぇよ。」
「で、どうなの!?新八君!」
あーう〜んとか、口をもごもごさせてる新八君。も、もしかしてマジでいるわけっ!?どうしよう!彼女とかいたら私勝ち目なし!?いや待て。この世の中には略奪愛というものがあるじゃない。私の色気を使えば銀さんもイチコロ...なわけはないか...。
「銀さんに惚れてる人なんて、涼子を除けば1人しかいませんよ。この人モテないことを天パーのせいにしてるぐらいですから。」
「この間から新八、俺に対してなんか棘持ってない?給料払ってないのそんなに腹にきてんのかぁぁぁ!?」
「はあぁぁぁぁぁーーーー!?この人の格好良さがわからないなんて世の女達は何やってんのさ!!や、私的には全然いいんだけど。てか、私以外にいるのっ!?」
「(騒がしすぎる...。)忍者の猿飛あやめ...通称さっちゃんさんって言うんですけど、その人が銀さんにぞっこんでストーカー並なんですよ。」
「なんだってぇーー!!ストーカー!?大丈夫だよ、銀さん!私がそのさっちゃんさんって人から守ってあげるから!」
「どっちかってーとお前もそいつと同じ部類で勘弁して欲しいんだけど。」
「私の方がそのさっちゃんさんって人よりずっとずっと銀さんの事が好きだもん!大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好きっ!!!」
「昼間からお前は何口走ってんだぁぁぁぁーー!!?」
「銀さん、顔赤いですよ。」
「新八黙ってろ!!」
「うるせぇんだよてめぇらぁぁぁぁーーーー!!テレビの声が聞こえねぇって言ってんだろうがぁぁぁーー!!」
と神楽ちゃんがテレビを振り回して暴れてしまった。後日壊れたテレビを買い換えたため、ご飯の量が少なくなり神楽ちゃんがまた暴動騒ぎを起こしたのは内緒の話です。
大好きアワー
*時間軸なんか考えてなかったです
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