痴女?いいえ変態です



暖かくなると変な人が増えるらしい。まあ変質者は年中無休いるけど何で暖かくなると急増するんだろう?



「ね?新八君。」

「いや...僕が知るわけないじゃないですか。」

「そんなの新八聞くよりお前が一番分かってんじゃねぇのか?同類なんだし。」

「銀さんそれは誤認だよっ!私は赤の他人襲って喜ぶような変質者じゃないよ!銀さん限定ですー!」

「よーし、お前今から俺に半径5メートル以内に近づくんじゃねぇぞ。」



そう言って銀さんは枕でガードする真似をした。
嫌だな〜冗談に決まってるのにさ〜。あ、嘘です。結構それ本気。



「でも、この辺りでも変質者増えてるらしいですよ。今日の新聞にも結構大きく載ってますし。」

「見せるアル新八。ふーん、若い女子に声をかけていきなり抱きつく手口で被害多発...。銀ちゃんどうしヨ!私可愛い女の子だから変質者に襲われちゃうヨ!!」

「あ〜?ドコの世界に凶暴胃拡張娘を襲う奴がいんだよ。むしろそいつの勇気に拍手して...ぐほっ!!」

「てめぇこのたんぽぽみてぇな心を持ったあたいが凶暴だぁ〜?てめぇのキ○タマ捻り潰すぞ!!」

「言う前にもうやってんじゃねぇーかぁぁぁ!!ちょ、マジ足どけろっ!!俺の大事なタマがつぶっつぶれっ!!」



あははは今日も元気だよね〜。と笑う隣で新八君は自分の股を押さえながら青い顔をしている。...そんなに痛いのかな?



「まあまあ神楽ちゃんだって見た目はめっさ美少女だし、危ないもんね。それに私も襲われちゃかもしれないよ?そん時は銀さんがタイミングよく助けてくれ『俺の女に手ぇ出すんじゃねぇ!!』とか言ってくれるんだよ、きっと!きゃー!!」

「あーはいはいそりゃ今日の夢で見とけ。そして現実と夢とをしっかり区別しろ。」

「むしろ涼子を襲う奴なんている訳ないネ。逆に涼子が遅う側アルよ。」

「いやいやいや!!2人の言葉の刺が私に突き刺さってるからね!てか、私女の子襲うほど飢えてないからね!獲物は銀さんだけだからね!!」

「何獲物って!?やっぱてめぇ俺に近づくんじゃねぇ!!こっち見んなっ!!」

「わかってるよ!そんなきついこと言っるのは恥ずかしがってるからなんだって!!」

「お前もどこぞの雌豚女の一緒の勘違いしてんじゃねぇーよ!!しかも断定!?」

「最近じゃさっちゃんも涼子もキャラ変わらなくなってきたアル。」

「ウザさが二倍って事ですね。」



*****



そして夜。新八君も帰って夕飯もすんだところで、銀さんがいきなり叫んだ。今日神楽ちゃんに踏まれたタマが本当につぶれちゃってたのかな?



「新八アノ野郎っ!!イチゴ牛乳買っとけっつたのに、きれてんじゃねぇかよぉぉぉ!!」

「良い機会ネ。いい加減乳離れするヨロシ。」

「るっせー!!イチゴ牛乳はなーカルシウムがいっぺんにとれる優れものなんだぞぉ!!」

「だったら牛乳飲めって話...あれ?みんなの分買いだめしといたプリンもない。」

「はあああ!?私のプリンもないアルかぁ!?銀ちゃん全部1人で食べるなんてずるいネ!!」

「聞こえませーん。食べられたくなきゃ名前でも書いとけってんだ。」

「たとえ私が銀さんに惚れてたとしても食べ物の恨みは怖いんだぞー!!何その子供みたいな言い訳!その開き直り具合が腹立つぅぅぅ!!」

「そうアル!罰として銀ちゃん今からコンビニで買ってこい!!!」

「はああ〜!?なんで俺が!!こういうときはジャンケンだろっ!?」




*****




「...で、結局こうなるわけですか...。」



事の発端は銀さんなのに「出さなきゃ負けよ〜」とか強制技使ってきたから仕方なくジャンケンしたら案の定負けました。くっそう〜銀さんは大好きだけどこれはいただけん...!帰ったら一緒にお風呂に入るの刑だ!

大体こんな夜遅くに女の子一人で出歩かせるって言うのが間違ってる!それなのにあの二人は「警察沙汰になることだけは自重しとけよ。」「変態から痴女にジョブチェンジはやめるアルよ。」だってさ。私を何だと思ってるの!?まあ、確かに銀さんには多大なる愛のために色々やってますけど?むしろエロゲー展開狙ってますけど?だからと言って他人に迷惑かけることはしないってーの!



「まあ、確かにイケメンがいたら飛びつきたい衝動にかられるけどね?」

「お嬢さん。」

「それでも理性で踏ん張ってる私は偉いと思うよ!!」

「お嬢さん!」

「あ〜でも変態より痴女の響きがなんか淫猥でいやだな。」

「お嬢さん!!」

「そうだよっ!痴女なんて言われた日には恥ずかしすぎて私外出歩けないじゃん!!」

「だぁーー!!聞きやがれこのアマ!!襲ってやろうかっ!?」

「やっかましい!!こっちは今自分の身のあり方について考えてんだぁぁぁ−−−!!!」



後ろから声をかけてきた男がウザすぎたため、私は持っていたコンビニ袋(イチゴ牛乳+デザート多数入り)を思いっきり男の頬に叩き付けた。



「まったく!!空気よめっ!!」



走り去った私の後ろでは男は口から血を垂らしながら気を失っていたことは、気づかなかった。



「たっだいまー!!イチゴ牛乳とデザートお待ちっ!!」

「やっと帰ってきたか〜...あ?なんでこの袋の角血ぃついてんだ?」

「涼子何かしたアルか?」

「え?ううん、特に普通に帰ってきたよ?」



痴女?いいえ変態です

(あ、最近出没してた変質者捕まったらしいですよ。でも何故か誰かに殴られたような後があったらしいです。)
(へ〜抵抗した女の人にでも殴られたのかな?)

 

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