『‥‥ハァァァ〜』
「今日もダメだったのね」
私のテンションの下がり具合にいつもの事の様に言う妙ちゃん
『ハァァァ〜』
さっき以上に大きな溜め息が出る
何故こんなに悩んでいるかと言うと3日前にさかのぼる
「 咲夜ちゃん最近沖田さんとはどうなの??」
沖田君と付き合ってもう直ぐ3ヵ月になる
初めての彼氏が沖田君なんて正直私には勿体ない気がして未だに少し信じられない
沖田君は普通にしてるけど未だに私は緊張しっぱなしだ
そして今私はある事に悩んでいる
「3ヵ月記念に何をプレゼントしたら良いか分からない??」
そうなのだ
きっと沖田君なら何をプレゼントしても喜んでくれると思う
でもやっぱり確実に喜んでくれる物をプレゼントしたい
3ヵ月を過ぎたら別れてしまう事が多い。と何かの雑誌で読んだことがある
それだけは絶対に嫌だ!!
『沖田君に喜んで貰える物って何だと思う??』
反則かもしれないけど此処は色々知ってそうな妙ちゃんに聞くのが一番だと思う
「そうねぇ‥‥」
少し考えた後何かを閃いた様にこちらを見てニッコリ笑う
『??』
名前で呼んでみたらどうかしら??
と言う流れで私は今は、中々名前で呼べない事に悩んでいる
プレゼントは別で考えるとして、でもやっぱり私も名前で呼んでみたい訳で‥。
「ただ下の名前で呼ぶだけよ??簡単じゃない」
確かに[沖田君]からそ、[総悟君]に変わるだけと言ったらそうなんだけど!!
沖田君も私の事普通に咲夜って呼んでるけど!!
『それが難しいって言うか、なんて言うか‥‥』
名前一つ呼ぼうとするだけでこんなに勇気がいるなんて知らなかった
「記念日は??」
『‥明日。』
「デートの約束は??」
『‥‥明日。』
「沖田さんに喜んで欲しいんでしょう??』
『!!‥うんっ!!』
なら頑張ってみなさい。
笑って応援してくれる妙ちゃんに感謝して明日の作戦を考える事にした
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