「悪ィ遅れやした、待ったかィ??」


とうとうデート当日沖田k‥じゃなくて総悟君は時間にルーズだから遅れて来るだろうなぁとは思ってだけどやっぱり少し遅れてきた


『大丈夫だよ。私もさっき来たから』




待ってる間どのタイミングで名前を呼ぼうか考えたけどそんな簡単に呼べたら今まで苦労してない


結果今日1日使ってひたすらチャレンジ精神で頑張ると言うことになった







「じゃあ行きやしょうぜ」



今日は私の希望で水族館デートだ!!





















『おぉ〜!!』



辺り一面が青くて魚達が泳いでいる
海の中を歩いてるみたい!!




『沖田君沖田君!!凄い!!』



さっきから夢中で色んな魚を見ながらハシャいでいる





『ねぇ沖田k‥‥!!!』



「??」





‥‥‥ハシャぎ過ぎて名前で呼ぶの忘れてァァア!!!!

しかもハシャいでるの私だけだし
何となく周りから浮いてる様な‥



『ご、ごめんね??何か1人でハシャいでて‥‥』



あーやっちゃったァァ〜



「別に、楽しいからハシャいでんだろィ??だったら良いじゃねェかィ。それより」




咲夜と呼んでパッと私の手を握る



「ハシャぎ過ぎてはぐれそぉでさァ」





『〜〜〜っ!!』



これで大丈夫でさァってサラッと言える沖‥総悟君にはやっぱり一生叶わないと思う






いっぱいいっぱいだったから言葉の代わりに繋いだ方の手をギュッと握り返した




「!!」





















『‥今日はありがとう。スッゴく楽しかった!!また一緒に行こうねっ!!』





結局あれから何度もチャレンジしたけど結局[総悟君]って呼ぶことが出来ずに家まで送ってもらった


せめてプレゼントだけでも喜んで貰いたい!!






『あのッ!!これプレゼント‥‥』


そう言いながら袋を渡す




『大した物じゃないんだけど!!その、お、沖田君に似合うかなぁって‥思って‥』




緊張し過ぎて最後の方が小さくなる




「‥‥」




無言でジッと袋と私を交互に見る沖田君
ひたすら無言の空気に迷惑だったのかもしれないと不安が過ぎる



『い、いらない??』


耐えられなくなって遂に聞いてしまった



「いるに決まってんだろィ。」



大事にしまさァと笑ってくれた笑顔にキュン死にしそう





「これ」


ガサゴソと鞄から今度は総悟君から私へのプレゼントが出て来た




『!!くれるの!?』



自分があげる事しか考えてなかったから、まさか自分が貰えるなんて考えてなくてビックリした



「いらねェなら良いですぜィ??」



意地悪そうに言ってくる総悟君から慌ててプレゼントを貰う


『いるっ!!いらなくないっ!!!‥‥ありがとう!!』




私の反応にまた面白がって笑う総悟君
今日はいつもよりも笑ってる気がする



「どーいたしやして。んじゃあそろそろ帰りまさァ」



ポンポンと頭を撫でて帰ろうとする姿を見てこれで良いのかな??と思った


これからまだまだ名前で呼ぶチャンスは有るだろうけど今もそのチャンスだよね!?
今日は最後のチャンスだよねっ!!





『そ、総悟君っ!!‥‥また明日ねっ!!』




「っ!!‥‥おぅ。また明日 咲夜」





ビックリした後、優しく笑って答えてくれた
それだけで今まで頑張ってみて良かったと思えた



『‥明日お弁当作って行こっかな』








恋せよ乙女!!



((妙ちゃん聞いて!!))


((フフフ、勿論ジックリ聞かせて貰うわ))





アトガキ→




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