『坂田銀時ィィイ!!』
ある昼下がり、ジャンプを読んでいた俺に台所から飛び出してきた咲夜が、
いきなり跳び蹴りを繰り出してきた
「ブへラァ゛!?」
軽く吹き飛んだ俺を見て、『サイテー!!』と一言
「何がサイテー!!だ、いきなり何すんだよ…ドメスティックバイオレンスですかコノヤロー」
イタタタ…と起き上がりながらソファに戻ってジャンプを読み直す
『…てーいッ!!』
すると今度はジャンプを取り上げられた
「…ったく、何なんだよさっきからよォ」
俺が一体何したってんだよ全く
『…本ッ当〜に分かんないの?』
俺の目の前まで来て、見下ろす様に聞く
どうやら咲夜はかなりのご立腹らしく、答えるまでジャンプは返してくれそうに無い
仕方が無く今日の俺の行動を思い返してみる
今日は昼前に起きて、飯食って、そっから今までジャンプ読んでて……
「分かんねェ」
今更俺の生活態度に怒る様な奴じゃ無ェし…
『…あんな事しといて、』
「あんな事?」
『銀ちゃんの馬鹿!!嫌い!』
バシンッ!!
デカい音を立てて、咲夜は俺のジャンプと共に隣の部屋に引きこもってしまった
「…何なんだよチクショー」
頭を掻いて考える
『嫌い』って流石の銀さんも傷付くんですけど
「…ハァァ」
しゃーねェ
一応謝ってちゃんと理由聞くか
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