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他人の奴が何が好きとか


何が嫌いとか別に特別興味は無い


強いて言うならーー…















「また姉ェさんに振られたんですかィ??」




まだ朝のHRが始まっても居ない時間から
既に近藤さんは姉ェさんからボコられていた




毎日毎日どんなにボロボロにされようが
メゲずにストーカーを続けている姿が



正直俺には理解出来ねェ所が多い



「振られたんじゃ無いぞ総悟!!お妙さんは照れ屋なだけた」




ガハハと笑う近藤さんはポジティブと言うか何と言うか

どんな扱いをされても姉ェさんの事になると笑っている





「近藤さんは何でそんなにずっと嬉しそうなんでさァ??」





















「‥はよ」



『あ、沖田だ!!こんな時間から珍しい〜』



朝が苦手な俺はいつも大体早くて1時間目が始まる直前に来る




昨日のテレビがさァ、と
どうでも良い話しかしない咲夜をシカトして
さっき近藤さんが話していた事を思い出す





「なァ、」



『ん??何??』



「あー…1限目何??」



『えっとォ…何だったかな〜』


言いながら鞄の中を漁り始めた







口から出たのは最初に聞きたかった事では無くて
どーでも良い日常会話


まァ別に俺が知った所でどーなんだって話しなんだけどねェ




『あ、合った!!え〜っと…って英語じゃん!!嫌だなァ』



言うなり机に顔をくっつけてあ゛ーと唸っている



「英語嫌いなんですかィ??」


『嫌いって言うか…好きになれない。ハァ、国語なら良かったのになァ』



「…国語好き何ですかィ??」



『まァどっちかと言うとね…ってどうしたの??』



「何がでィ??」




『沖田普段人に興味無いから』



確かに、と思う反面


コイツに俺は普段どんな風に見えてるのか少し気になった…気がしないことも無い




                   






「俺だって興味有る事ぐらいあらァ」


『へ〜例えば??』




「好きな物の事は常に興味ありやすぜ??」



『好きな事??』








「咲夜は何か好きな事有るんですかィ??」




うーん…


と腕を組んで考え始めた







「じゃあ、チャイナと姉ェさんは??」


『神楽と妙ちゃん??好きだよ』



「旦那は??」


『普通に好きかな』



「土方とか近藤さんは??」



『好きだよ??面白いし』




だったらーー



「じゃあ俺は??」












『……』


少し…本当に少しだけ内心ドキドキしながら聞いたのに


何でいきなり黙るんでィ
聞いたこっちが馬鹿みたいだろォが


早く答えやがれィ







『……好きだよ??』

























「何で嬉しそうって、そりゃあ好きな人の事が少しでも知れたら嬉しいだろう??」




「そう言うもんですかねェ‥」



「ガハハハ…まっ!!総悟もその内分かるさ」




好きな人の事は何でも知りたいってな!!















他人の奴が何が好きとか


何が嫌いとか別に特別興味は無い






でも、お前の事は特別に

興味を持ってやっても良い




だから…ー




「…ふーん。まァ俺は普通だけどねェ」



『アハハ、なにそれ』






少し間の空いた一瞬


何を想ったのか



何で少し顔が赤いのか







呟いた【好き】の意味を




(俺だけに教えて)




修正12.7/7


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