『コレが良い!』



たくさんのお店を巡って、見つけた少し可愛らしいお店


そこで見つけたクマのストラップ


頭に花を付けているあたりが、私のハートを見事仕留めた

値段も良いくらいだし…よしッコレに決めた!




『沖田さん、コレが良いです!』



はい、と手渡すとストラップを少し見てからさっさとレジに行ってしまった


お店の中身からして女の子の割合が圧倒的に多い


外で待ってて貰おうかとも思ったけど、そんな事気にしないのか普通に入ってくれた






「ん、」



『あざーす』



可愛くラッピングされた袋に入ったクマのストラップ


それを手渡す沖田さんはやっぱりいつもと違う気がするけど、それでも私は嬉しくて



『大切にしますね!!』



直ぐに携帯に付けて笑ってみせた




「…今度は壊すなよ」



『いや、壊したの沖田さんでしょ』


「あんな所に落としたお前も悪いんでィ」



そう言って少し笑った






『もう帰りますか?』



目的は達成したし、これからどうするのか相談する


帰るのも良いけど、もう少しぶらぶらしたい気もするし…




「あー…、もう少しどっか行くか」



『!!』




まるで私が考えてた事が分かったかの様なタイミングだ



びっくりして沖田さんを見ると、何故か視線を外された


そして頭を掻きながら言った




「…今帰っても土方さんが煩いからねェ」



『え、だって今日休みなんじゃ…?』



「俺も休みなんていつ言いやした?」




当たり前の様に言うけど、もし土方さんに怒られるとしたら私も怒られるんじゃ…

寧ろ私が怒られるんじゃ…




『最悪だ…』



「まァ嘘だけど」



『……。』




うなだれる私を見てシレッと言う


一体どっちなんだ!!





「それより腹減った、肉まん買って来なせェ」



そこの公園で待ってると言って、勝手にベンチに座りに行ってしまった




…てかアレ?


沖田さんいつの間にか元に戻って…る、?



一体何だったんだろう

まァ戻ってくれて何よりだ




しょうがないから近くのコンビニで肉まんを買って来て上げよう!









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