『ふゥ〜、良いお湯でした』



あれから2人でゲーセンに行ったり駄菓子屋に行ったりして、夕方まで遊んだ



今は晩ご飯も食べて、お風呂から出て来た所です




因みに真選組のお風呂は大勢で使うから地味に広い



いつも皆が入る前か後に[咲夜ちゃん入浴中!覗いた奴切腹!!]と書いた看板を立てて入る



住み込みは私だけだから、広いお風呂を独占して使います







『〜〜♪』



「1日中元気だねィ」




声のする方を見ると沖田さんが縁側に座っていた



『何してるんですか?』




こんな寒空の下でお風呂上がりにいたら、確実に湯冷めして風邪を引いてしまう



「別に」



『ふーん?』



そのままよいしょと隣に座ればオッサン臭ェと言われたので、煩いと返す







座った所で、そう言えばと思い出して一言



『今日はありがとうございました!』



久し振りにいっぱい遊んだ気がするし、楽しかった



『そう言えば沖田さんと出掛けるのって今日が初めてだった気がしますね』



「そーだったかねェ」



『買い出しに着いて来て貰う以外たぶん、…あ、ザッキーとならラーメン食べに行ったことあるけど』




「…へー」




まァ正確に言うと銀ちゃんとの3人だけど

教えて貰ったラーメン屋さん美味しかったなァ
よし、今度また行こう!









『…ヘックシュン!!あ゛ァ゛〜…寒い』



寒空の下寝間着たけで外にいるのは少し寒すぎる




「相変わらず色気も糞も無いねィ」



『知ってますぅ〜』




元々女の子らしさも何も無いんだからしょうがないじゃないか


それにしてもやっぱりお風呂上がりって事もあっていつもより少し寒く感じる…






「ちょっと待ってなせェ」



『?』




突然自室に入ったと思ったら、すぐに戻ってきた



「ん、」



『…貸してくれるんですか?』



持って来てくれたのは毛布で、それを私の頭にバサリと掛けてくれた





「あと…コレもやる」



『…?』




ポイッと沖田さんから受け取ったのは何かが入った細長い箱


開けてみて驚いた







『…え!?なんでこれを…!』




中に入っていたのはネックレスだった

それも今日私が見ていたクローバーの物で



いつの間に買ったのかとビックリして沖田さんを見ても、顔を反らされて返事をくれない




もう一度ネックレスを見る


シンプルな形に緑色の石あって、石が月の光に当たってキラキラ光って

朝見た時以上に綺麗に見えた





何も言ってこない沖田さん


なんで私がこれが欲しかった事が分かったんだろう…




『沖田さん知ってますか?クローバーの葉にはちゃんと一枚一枚意味があるんですよ』






一枚目は“名声”



二枚目には“富”



三枚目には“健康”




『…そして四枚目には“愛情”』




「……」




『それぞれにちゃんと意味を持つから、だから私この形好きなんです』




いつの間にかコッチを見ていた沖田さんに笑いかける




『スゴい嬉しいです!大切にしますね!!』




ネックレスを握り締めて言った





(笑う咲夜を見て、)


(俺の中で何かが変わった気がした)







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