第5夜「Only my prostitute」
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今にして思えば、アレは多分一目惚れだったんだと思う。

















普段は商売女なんて利用しないのに、名前に声をかけられたときはどうして立ち止まってしまったんだろう。







”オニイサン、寄ってかない?”















その時は、丁度仕事で失敗したばかりでムシャクシャしていたから娼婦で憂さを晴らしたかったとか、言い訳は色々考えられるけど、それでもイーストエンドの汚い路地裏で佇む君の姿に釘付けになっていたんだ。
















***












「グレイさん!待って!!こんなとこで……誰かに見られちゃう!」











抵抗する名前の服を強引に剥ぎながら、秘書室の窓のサッシに追いやる。










『イイじゃん。見せつけてやるんだよ。それに……』











大きなガラス窓に、剥き出しの肌が当たって冷たかったようで彼女は小さく悲鳴を上げた。

これじゃあ、名前のあられもない姿が外から丸見えだ。












『君もその方が興奮するでしょ?』



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