細川一休。



最初はただの中学の同級生だった
同窓会で偶然会った時に連絡を交換してご飯とか食べに行くようになって
一休を知れば知るほど好きになっていって3か月前に付き合い始めた。

そんな大好きな彼はあまりにメール不精だった。






「はぁー…」

「携帯見ながらため息つかれるとこっちも気分下がるんですけど。」



ショッピングモールで親友の摩季に嫌そうな顔で睨まれる。
今日はわたしの用事で付いてきてもらってる分、余計に機嫌が悪い。



「だってだって…一休ぜんぜんメール返ってこないんだもん。」

「あぁ、なまえの彼氏って神龍寺のアメフト部の人だよね。」



コーナーバックだっけ?と言う摩季もアメフト部だったことを思い出す。
だって摩季ってば二日に一回しか行かないんだもん、忘れてたよ



「つーか神龍寺って超強いとこだし忙しいんじゃないの?」

「うぅ…それはわかってるんだけどさ。でも来週会える?って用件のメールだから返ってこないんだよ?」

「…まぁそのうち来るって。」



摩季は苦笑いをして慰めてくれた。
絶対めんどくさいって思っただろうな、この子の性格だったら。

でも会えるかどうかのメールは早く返すべきじゃない?
朝に送って今はお昼を過ぎた時間。モヤモヤするよ。

またため息をついたらブーブーと携帯がなった。



「…!きた!!」

「よかったじゃん。」

「うん!なんて書い………」

「どうしたの?」



「………お母さんからだった。」

「……。」

摩季に静かに頭を撫でられた。
この時ばっかりはお母さんを恨みそうになった









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