▼ 当然の結果
「というわけなの。」
「…なまえ、頭出せ。」
「え?なんで?」
「いいから。」
「…こう?」
べしっ!
「…なんでチョップされねばいけないのですか甲斐谷先生。」
「疎いなまえにはわかんねェよな。」
お昼休みの真っ只中。
昨日の一連の流れをすべて陸に話したら盛大なチョップが飛んできた。
最近わたし頭のダメージ多い気がする。馬鹿になってないかな?
「まず神龍寺の外部マネージャーの件。」
「外部マネージャー?ちがうよ、わたしは阿含さんのフル出場を天秤にかけられただけ、言わばパシリ。」
「一緒だっつうの。まずお前西部の生徒だろ?」
ほかのアメフト部の側についてどうすんだよ。と鋭い突っ込みに耳が痛い。
しょうがないじゃん、男子校…ましてや強面揃いのアメフト部にお願いされたら断るに断れなかったんだもん。
「言い訳無用。」
「う…申し訳ありません。」
でもちょっとは偉いと思ってよ!第三者に見つかる前にちゃんと報告したんだから!
前の教訓をちゃんと踏んだ上での進歩じゃない?わたし偉くないですか?
そう熱弁をすると陸の顔は完全に蔑んだ目でわたしを見ながら
まるで"それで許されるとでも思ってんのか?"って顔で言っているような気がした。