秘密を守る

 悪戯の作戦をたてるのに付き合ってくれと言うブラックくんに顔を歪めたのだが、いつの間にか四人の話し合いに参加させられていた。本格的な計画を立てていることに驚くも、仮にも教師である私が悪戯に協力することはできずちょいちょい声をかけてくるブラックくんを無視していると、そういえばというようにジェームズくんが口を開く。

「リーマスと、なにを話していたんだい?」
「…秘密です」
「秘密?」
「そうです。……ルーピンくんに他言できない魔法をかけたので、彼に聞いても無駄ですよ」

 ルーピンくんに顔を向けたジェームズくんに釘をさすように言うと、彼は眉を寄せて舌打ちをする。ちっとも苛立ちを隠そうとしないジェームズくんは私を教師だと認識しているのだろうかと怪しんでいると横から伸びてきた手が私の頭を小突き、犯人であるブラックくんに目を向けると頬をつままれ、ジェームズくんと同じ問いかけをする。
 そんなにルーピンくんと話していたことが気になるならルーピンくんにかけた呪文を解除して彼に直接聞いたらどうだと投げやりに答えると、それもそうだとルーピンくんに向かって杖を振り始めた。数十分後、いくら杖を振っても解除することができず、再び私に詰め寄ってくることになるのだが。

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