風紀委員の仕事

 今日から新学年が始まる。もう担当クラスは決まっていて、二年A組の担任をすることになっているのだが、初日早々風紀委員の仕事が入り、代わりに授業をしてやるというリボーンの好意に甘えた。
 通い慣れてしまった応接室で、生徒から没収した、学校で不必要な物品(ゲーム機やお菓子が主だ)を整理し、後で個別に注意と返却をするため、名簿と照らし合わせていく。中には誰のものかわからない物もあり、貴重品や高価なもの以外は処分している。没収された生徒には申し訳ないが、以前までは貴重品であろうと処分されていたので、それに比べたらマシだろう。うん。

「ヘンリー、少し付き合ってよ」

 没頭していた書類の山から顔を上げると雲雀くんが視界に映る。私が応接室にくる前から雲雀くんはこの部屋のソファーで寛いでいたが、今の今まで一言も喋ることはなかったので少しだけ驚いた。私が返事をしないことに苛立ちを感じ始めた雲雀くんに慌てて首を横に振ると、さらに彼の機嫌は下降していく。なんでさと不機嫌そうに呟いた雲雀くんに「無意味な戦闘は嫌いです」と返すと、雲雀くんはテーブルに置いてある一枚の写真を投げて寄越してくる。写真には並盛中の生徒が一人写っていて、首を傾げると、雲雀くんはさらにもう一枚のレポート用紙を投げて寄越した。

130104
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