振り回されます

 今日は予定がないので竹寿司の手伝いをしようと思っていたのだが、どこからか現れたディーノが映画の誘いにきたと言う。一瞬なにを言っているのか理解できなかったが、前に言っていたイタリアで上映している映画のことだろうとあたりをつけ、顔をしかめる。一方的な誘い方をした上に、事前連絡も寄越さないできたディーノにマナー云々を説こうとしたとき、足元に一人の赤ん坊がいることに気づく。特徴のある黒い帽子を被っている彼はリボーンで、突拍子もなく動物園に行けと言われる。理由を聞けばボスに見合う動物を探して欲しいと言われ、リボーンが一度言ったことを覆すことが滅多にないことを知っているディーノは、仕方なさそうに今日の映画は諦めたようだ。タイミングよく仕事の電話が入り帰っていくディーノを見送ってから動物園に向かおうとしたのだが、動物園のチケットはツナに渡しておいたという用意周到なのかそうでないのかよくわからないリボーンの言葉により、ボスの家に向かうことになった。
 沢田家に着くと、確かにボスがチケットを持っていたが、私と行くということをボスは知らなかったらしく目を丸くして驚いている。ディーノの言葉足らずさと横暴さはリボーンのせいかもしれないと遠くを見つつ、ボスと二人で動物園に出かけることになったのだった。

130101
次のページ#
目次/しおりを挟む
[top]

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -