復活しました

 雲雀くんにソファーで寝るように言うと、彼はすんなり横になった。私の言葉を素直に聞き入れてくれたことに驚きつつ、棚の中から毛布を取り出す。毛布をかけると、雲雀くんはすぐに眠りに落ちていき、無防備に寝顔をさらす彼は木の葉の落ちる音でも目が覚めるとボスに聞いたことがあるので、書類の整理は少し休憩することにする。体を解してソファーに寝そべり、暇を持て余す。――うつらうつら、夢と現実の間を彷徨っていると、肩を揺すぶられ、一気に目が覚めた。

「雲雀、くん? ごめんなさい、少し眠っていました」
「眠るのは構わないけど、その前にもう一杯お茶を煎れて」
「え? ……さっきと同じお茶をですか?」

 目は覚めたが体はまだ半分寝ているらしく、少しふらつきながら立ち上がると、お茶を煎れるために足を動かす。雲雀くんが肯定の言葉を言うのを聞いてから茶葉を取り出してお湯を沸かし、時間をかけてお茶を煎れる。雲雀くんと、いつの間にか応接室にいた風紀委員の腕章をした少年の前に一つずつ湯飲みを置く。雲雀くんは相変わらず無言でお茶を飲み、風紀委員の男の子は頭を下げてから湯飲みを手にした。ちらりと時計を見るとお昼の時間を示していて、午後は平時通り授業があり、お昼を食べるために、腰を上げる。雲雀くんに一言断ってから、弁当の置いてある職員室に向かった。

121216
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