保健体育の先生

 リボーンに呼び出された並盛中で、教鞭を持つことになった。周りの教師からの視線を無視して入った教室はボスのクラスで、驚いたように声を上げたボスに会釈してから、教壇の上で自己紹介をする。今日から担任になったヘンリーですと言うと教室がざわめき、静かにするよう注意してから出席をとり、全員の名前を呼び終えると、質問が殺到した。

「このクラスの担任が、不幸な事故により長期入院をすることになったので代理担任です。――担当教科は、保健体育です。ビシバシ指導していくつもりなので、頑張ってください」

 今日の連絡事項を伝えようとプリントをめくっていると、さらに質問をされた。今度は教師としてではなく私自身への質問で、年齢や趣味といったことを尋ねられる。常識の範囲内で答えていき、今度ある授業参観のことを連絡してから、授業の準備をするため教室を後にした。
 今朝渡されたスケジュールの書かれたプリントに目を通すと、今日の一時間目に予定は書かれていない。ちょうどいい機会だと、リボーンに渡されたファイルを片手に、応接室を目指す。いきなり襲われはしないかと不安を抱きつつ、リボーンの指示通りに風紀委員長の素行調査に向かったのだった。

121208
次のページ#
目次/しおりを挟む
[top]

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -