はちゃめちゃな試験 あらかた話がまとまると、ディーノに腕を掴まれた。買い物に行こうと言うディーノに頷いて立ち上がろうとしたのだが、目の前を銃弾が通り過ぎ、動きが止まる。煙が上がる拳銃を手にしたリボーンが、これからファミリーに入るための試験を始めると言う。リボーンに逆らえる人間がいるはずもなく、ボスの家で試験が行われることになった。なにをするのだろうと見守っていると、リボーンは山ほどの銃器を取り出し、その中から一つの銃を手に取る。 「じゃあ始めるぞ」 「ちょ、家の中でそんなもの振り回すなよ、リボーン! 危ないだろ」 「今からする攻撃を、避けないで、避けろ」 「言ってること矛盾してるー!?」 ボスの言葉をことごとく無視したリボーンは、楽しげな表情で引き金を引く。向かってくる弾丸を目で追いかけ、素早く手のひらを強化する。放たれた弾を全て叩き落とし、カランと地面に転がる弾丸に、ボスが驚きの声を上げ、獄寺が舌打ちをし、山本がのんきに笑う。床に置いてある拳銃、ライフル、マシンガン、ショットガンを部屋にいる私以外の人間に持たせたリボーンは、愛用している銃を思う存分に撃ちはなつ。私よりもボスの方が、弾丸の嵐に怯えていた。 121128 次のページ# 目次/しおりを挟む [top] |