ファミリーと顔合わせ

 寝食をお世話になったのだからと、今日の午前は沢田家の家事につぎ込むことにした。洗濯をし、ボスの部屋を掃除して、風呂場工事の様子をうかがう。時間はあっという間に流れていき、ボスが二人のファミリーを引き連れて帰宅した。なんでディーノも一緒にいるのだろうと疑問を持ちつつ、ボスが丁寧に紹介をしてくれた獄寺くんと山本くんに深く頭を下げる。笑顔で挨拶をしてくれた山本くんとは対照的に、獄寺くんにはガンを飛ばされた。獄寺くんの非礼を謝るボスに首を振り、奈々さんのお手伝いに戻ろうとしたのだが、リボーンに呼ばれ、ボスと山本くん、それから獄寺くんとディーノと、並んでボスの部屋に座る。

「ツナにまだ、ヘンリーのことをちゃんと紹介をしてなかったからな。ついでに獄寺と山本も、ヘンリーのことを覚えておけ。これから、長い付き合いになるみてえだからな」

 赤ん坊とは思えない笑みを浮かべたリボーンに逆らう気はないのか、獄寺くんは面倒くさそうにしながらもその場を立ち上がることはしなかった。山本くんは、リボーンの言葉を理解しているのかいないのか、爽やかな笑みを浮かべている。そんな中、ボスだけは不思議そうに頭の上にクエスチョンマークをつくっていた。

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