不注意が招いた結果

 ディーノさんの部下だと思っていたというボスの言葉に首を傾げる。初めて会ったときにボンゴレの人間だと自己紹介したつもりだったのだけれどと呟くと、そのときのことを思い出したのかボスの顔は青ざめていく。

「私はボスの部下です」
「え。あの、ボスっていうのは、もしかして、」
「沢田くん」
「あ、はは。そっか……」

 聞かなければよかったという顔で肩を落とすボスに声をかけようとすると、右足を引っ張られる。視線を落とすとそこにはランボがいて、彼は眠そうに目を擦っていた。どうやら眠気で倒れそうになり、慌てて私のズボンを掴んだらしい。仕方ないと、脇に手を入れて抱き上げてやろうとすると、タイミング悪く転んだディーノが、ランボに突っ込む。ガツンと嫌な音をたてて二人は地面に突っ伏した。
 痛みで一気に覚醒したランボが大泣きをし、泣きやませようと手を伸ばしたのだが、ランボがもじゃもじゃの中から取り出したバズーカを見て動きが止まる。私が動きを止めようとランボの動きが止まることはなく、ランボは自分に向かいバズーカを発射させた。爆発音とともに煙がふき出し、煙が消える頃そこに立っていたのは、牛柄の服を着た少年ではなく、一人の、セクシーな男性。彼は私の存在に気づくと、目の前まで歩み寄り、恭しく右手をすくいあげた。

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