風呂上がりの一杯

 イーピンと二人でお湯に浸かり綺麗さっぱりお風呂から上がると、男性陣はすでに風呂から上がっていたようで、私たち二人を待っていた。イーピンの手を引っ張り謝罪をしながら駆け寄ると、ディーノに牛乳瓶を二本渡される。日本では風呂上がりに飲むんだろ? と笑顔で言うディーノに反論するのも馬鹿らしく、瓶の蓋を開けてから、イーピンに一本の牛乳瓶を手渡す。
 三分の二ほど牛乳を飲んだ頃、ランボの視線を感じた。瓶から口を離してしゃがみ込む私に、ランボが近づいて両手を伸ばす。ランボをたしなめるボスに首を振って瓶を差し出すと、ランボは嬉しそうに牛乳を口に運んだ。
 二人が牛乳を飲み終わり、口の周りを白くしたランボの顔を拭いてやってから、今日お世話になるボスの家に足を向ける。帰る道中ボスからの視線を感じ彼に顔を向けると、ボスは慌てたように顔を背けた。首を傾げる私と挙動不審なボスを交互に見たディーノが兄貴面をしてボスに声をかけ、さらに慌てた様子でボスは両手を振る。

「ツナはお前らの関係が気になるみたいだな」
「り、リボーン!?」

 読心術を会得しているリボーンの前では、隠し事なんて通用しない。あっさりボスの心情を暴露したリボーンの口を塞ごうとしたボスが、リボーンの赤ん坊とは思えない早技で地面に組み敷かれる。……ごめんなさい、ボス。リボーンが相手じゃ助けれない。

121121
次のページ#
目次/しおりを挟む
[top]

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -