鏡の前で何度も念入りにチェック。
「よし、行ってきます」
先日終わった入学式を終え今日から新学期。
学校へは徒歩で行けるという理由から近くの薄桜学園を選んだ。
(とりあえず友達出来るかな…)
それだけが今の私の不安の種。
私はいわゆるオタク。
今の世の中何となくオタクというものは敬遠されがち。
果たして私のオタクっぷりは皆に受け入れられるのだろうか…
(まぁ隠してれば何とかなるはず!)
そう思い込んで学校へと急ぐ。
学校に着き一年間所属するクラスへと歩く。
出席番号の通りの席へと行こうした。
けど……
(席占領されてるよ…)
私が座る予定の席にはイケイケな女子達が座ってガールズトークを繰り広げてい
た。
「うーん…」
退いてもらおうと思ったけどビビりな私は近くの席に座る。
よく考えてみればその行動をする時点で私ビビりじゃなくね?とは思ったけどそ
こは自分でスルーした。
パカッ
とりあえず暇で携帯を開く。
その時
「あ、それ」
声がして振り替えってみればバッグを斜めにかけた男子がいた。
目線は私の携帯の待ち受け。
「あっ!」