――ミンミンミン
蝉がうるさく鳴くこの季節。
千歳は自分が先ほどまで寝ていた布団を見て愕然とした。
下腹部に不思議と違和感を感じて起きたという経緯に至る。
「いやぁああ!!」
千歳は寝間着のまますごい勢いで皆が朝飯のためにいるであろう広間へと駆け込んだ。
ドタバタと音が聞こえたのかみながこちらを向いていた。
「朝っぱらからうるさいんだけど」
「総司ぃ…どーしよぉ」
今にも泣きそうな声を上げる。
「一体どうしたんだ」
「何かあったのか?」
勇と土方が問いかけた。
「血が…」
「「「血が…?」」」
「股から血が出てるのぉ!!」