ブーッ!
皆は一斉に吹き出した。
「お、おま…女が股なんて言ってるんじゃねぇよ!」
「土方さん…突っ込む所そこじゃないでしょ」
「朝起きたら布団が血だらけで…っどうしようトシ。何かの病気なのかな…」
千歳は土方の着物を掴みすがるように横に座った。
「何で俺なんだよ!?」
「だってトシ薬屋じゃん!」
「そうですよ、こういう時に土方さんの立派な知識が必要なんですよ」
総司はニヤニヤしながら土方を見つめる。
どうやら総司にはこの原因が既に分かっているらしい。
「総司、てめぇ…っ」
「おや、誰か怪我でもしたのかい?」
今日の食事当番だった井上がお膳を持ちながらやって来る。
「千歳がちょっとな」
若干焦っている土方はどもる。