「ごちそうさまでした」
お会計を済ませ外に出ると千歳はお琴にぺこりと頭を下げた。
「いえいえ、また機会があったら一緒に来ましょうね」
例の笑顔を見せお琴は去っていた。
「気のせい…だよね?」
さっきのお琴らしくない態度や行動に少し不審に思ったがきっと気のせいだと思いこれ以上は何も考えないことにした。
「そろそろ帰ろうかな」
皆が心配してるかもしれないと思い帰路につくことにした。
この帰り道にこれから先にずっと残るトラウマを抱えることになろうとはこの時千歳は思っていなかった。
⇒遭遇 完
20110206