弥勒はばっと振り返りその人物を睨みつけ言う。

「なにかおかしい事があった?」

「だってお前、男って」

いらっ


「新八、何か言う事は?」

にこりとわざとらしく笑い弥勒は背後にいた人物、永倉新八に詰め寄ったが詰め寄られた当の本人は腹を抱えて笑っていた。

「言うことなんてねえよ」

「まだ笑ってる気?箸刺されるのと刀刺されるのどっちがいいの?」

左手には箸、右手は刀の柄に手を掛け弥勒は座っている永倉を見下ろす。

「ちょ、やめろって、待て、落ち着け弥勒」

「何が」

「悪かったって、悪かったからそんな今にも殺しそうな目でみるな」

「見てない、演技だ」

「嘘付け!」

そのままぎゃーぎゃー言い合う二人を見て千鶴がはらはらしていると横からぽん、と肩を叩かれた。

「沖田さん?」

「気にしなくていいよ、あの人達いつもそうなんだ。こういう時は大体、山南さんが止めてくれるはずだから大丈夫だよ。」




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