朝から通常運転!

「おはようござまいまーっす!」
「遅い」
「ちょ、まこ先輩辛辣!」


いつもより少し遅い時間に家を出て小走りで体育館に入ると、そこには朝練前から自主練をこなすいつものメンバーがすでに揃っていた。
おぉ、皆頑張ってるね。感心感心! と一人頷く。


「おはよーん刹那。なにブツブツ言ってんの」
「んあ、見られたか」
「うんバッチリ」


ほら、さっきこんな感じだったよ。と一人でちょっと決め顔しながらうんうん、とする原先輩に、あっはは。と乾いた笑いを残して立ち去る事にする。


「よし、練習始めるぞ、刹那。」


あれ、いつの間に皆集まってる。
まあいっか!


『りょーかい! じゃあ、健先輩! 起きてぇぇえ!』
「ふがっ...眠い。」
『ちゃんと起きないと駄目よん。ここにタオル置いとくね。ドリンク作ってくる。』


まこ先輩に呼びかけていつものボトル置き場に行くと...あれ?
ボトルが2本足りないではないかっ!


『練習中すいませーん! 2本ボトル足りない!』
「あ、俺だ。ベンチの上だと思う!」
『ザキ先輩りょーかいっ! あと1本はー?』
「おれだ、はい。」
『康先輩あざーす。』


よし、今度こそ作ろっと。
まこ先輩は薄めでー。原先輩は濃いめ...あ、ちょっと入れすぎちゃった☆
まあいっか! 原先輩だし?
がしゃがしゃと振る...。あぁ、疲れた。


『はーい、ドリンクここ置いとくよー。』
「ああ、じゃあ10分休憩!」


私がベンチの近くにいると、皆がこっちにくる。


「汗かいたー。」
『タオルどーぞ、ザキ先輩。』
「あ、俺にも俺にも!」
『どーぞ、原先輩。』
「えー、一哉先輩どうぞ! って言ってくんないのー?」
『言わないしー。あ、まこ先輩、康先輩どうぞ。』
「あぁ。」
「ありがとう、刹那。」
『うわわ、ちょ! 健先輩! 寝ないでよ!』


私を引っ張って膝の上で寝ちゃった健先輩。
もう、動けないじゃん!
あー、けどもう仕事全部終わったしいいかな。


『もー、なるべく早く起きてね!?』
「うーん、努力するよ...。」
「よし、練習始めるぞ。健太郎は...」
『寝ちゃったし、無理だね。』
「はぁ...まあ、いいだろ。始めるぞ。」



2014.07.23
change:2015.01.12



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