「兄上、義のわがままを聞いておくんなさい」



ペコリと頭を下げる母上
この話はとおしてくれただけでも良いことだとおもうけれど、結論はまだでていないということ
まぁ、普通は国主同士の話しだしな・・・
ふぅっと小さく息を吐く。もし、手違いがあれば来たの統一は愚か、戦をして、負かし下さねばならない。パチン、っと扇を閉じる音が響く。


「ふぅむ・・・我輩は別に構わないよ」
「『は?』」


けれど、何を言われるかと思えば簡単にそういわれた。父上が亡くなってから、結構なかは悪くなっていた・・・と思っていた・・・
それに伊達から一度は分かれたのに・・・小十郎と共に、スットンキョンな声を上げてしまった。


「義を嫁がせ、輝宗君と我最上は一度は仲がもどったが、また離れた。それを頭首であり、輝宗君の娘と義の兄である我輩。また手を取るというのも一向というものだよ」


けれど、あのふざけた狐が・・・まっすぐ覚悟を決めたような目をしているのが酷く印象的だった。その目を見ているのが嫌で少し下を向けた


『俺が何をしたいのか、アンタわかってんのか?』
「ふぅむ・・・天下統一だろう?いいじゃないか!我輩は応援するよ!」


片目を失った小さな魚が滝を登って二匹の竜となって天下を守る。



「そういう伝説を作るのも、またいいんじゃないのかね。」


だが、この狐にそれを言われるとは思わなかった。


「さて、政宗君。君の馬の足が治るまでは我が家だと思ってゆっくりすれば良いよ」
「では、案内を・・・」
「ふむ、しばらくは親子水入らずでいるといい、だろう、片倉君。」
「私は、ソレで構いませぬ」







・・・っておい、勝手に決めるな



執筆日 20130812



戻る/しおり



×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -