どうしたら、いいの?


グルグルグルグル、
いやな予感が頭の中をかけてかけて止まらない。


父上の弔い合戦によって、畠山は討ち果たした。
だが、それで問題になったのは、関東に出すぎてしまったことだ、

城を囲い、そしてそこで待機していた

けれど、問題は此処からだった。


南奥州諸侯連合軍と佐竹軍が、此処へと集結しつつある。
そして、それは、人取り橋という舞台に集められている。


聴いたことがある、
これは・・・ 



「政宗様、指示を。」

「姉上・・・」



小十郎の容赦ない声と、そして小次郎の不安げな声。
最悪だ、小次郎にとって出たことも少ない戦だというのに・・・

多勢に無勢、

こちらの兵はつかれきって、数も少ない。
なのに敵は3万以上、

こんなの、どうしろってんだよ・・・



「政宗様、ここは儂に任せてはくれぬかな」



その言葉に顔を上げる
そこに居たのは老臣・鬼庭左月斎・・・

綱の、父親だ。

私の戦の師でもある。



「儂が囮になろう。
 場所は人取り橋、そこさえ抜けてしまえば佐竹も追ってこまい、」

『何、を・・・』

「だったらっ
 私もその陣に加わりまする!!」


そんな、その人の言葉に固まったのに、
次に言ったのは我が弟で・・・

長い髪に手をかけて、刀で切った。

私が小次郎に上げた刀で・・



「姉上にそっくりな私が・・・、いや、俺がいれば敵も混乱します。
 だから・・・」

「政宗様、
 貴女様のお姿はあまり俗世間に知られては降りませぬ、」

「梵!そしたら俺も!!」



小次郎、小十郎、成実と、言葉を続ける。
視線を綱元に向ければコクリと頷かれた。


どうして・・・?




「政宗様。」

『っわかった、わかったから・・っ』


こんなの、拒否権無いじゃないか



執筆日 20130623



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