ななひきめ 1 / 3 ななのいち それから時間は早かった。 ただ、ただ毎日を過ごしていた。 でも毎日毎日教えたはずないのにメールが来て「ほら、あと4日だよ?」 「ねぇ、さっさと別れてくんない?」なんていうメールがたくさん来た こんなの、言えるわけない。 誰にも相談できない。 だって跡部の従姉妹だよ?言ったところで信じてもらえない。 ねぇ・・・七匹目の羊さん・・・ 『っブン太・・・』 泣いても・・・いいですか? *-*-*-*-*-*- 練習がなくなった。理由は雨が降ったから。 で、折角ならっていつもだったら皆と近くのストリートテニス場にいくけど、私は電車を乗り継いで神奈川に来た。 ブン太に何も言ってないけど、怒られちゃうかなぁ・・・でも、いいんだ・・・怒られたって・・・ 『(あ、スマホの充電落ちた・・・)』 だけどやっぱりちょっと怖くなったからラインしようと思ってスマホ開いたらバッテリーが落ちちゃった。 怖いなぁ…不吉だなぁ…なんて… 『(後…2駅…)』 学校行って・・もしいなかったら・・・コンビニで充電器買おう。それから連絡しよう。 ブン太・・・私ね・・・ すっごく泣きたいんだ・・・ ブン太は、私が言うことに失望するかもしれないけれど・・・ でも、私は女のやっかみを知ってるから。それで氷帝のみんなが傷つくのが、嫌なんだ。 ≪≪prev ■■もどる |