*-*Side Yukimura*-*


片倉殿と、政宗殿の剣技は舞いのように美しかった。
常に一緒にいる二人だからこそ、それがなせ、そして迷わずに信じあい進みあえるのだろう。


ぽつんと残された某ら。
片倉殿はすでに出陣の準備を始めている。


佐助はせっせと政宗殿の戦装束を脱がし(破廉恥!)そして床を整えていた。

けれど…片倉殿と政宗殿の思いは互いに通じ合ってる。
だから…


あのような行動をしたのであろう…


そして、その信頼を得たうえでの行動…



ならば…某は…何ができる…




「旦那?」

「佐助、お館様の元へ行く。」




某とて、政宗殿の思いにこたえたい。


お館様は「民」を守っておられる。

政宗殿も、そうだ。


北の地があれだけ平穏なのも…




あの方がひたすらに頑張っている。

それが先ほどのでよくわかった。





民を救い、兵を重んじ、そして自らを犠牲にすることを当たり前のようにしている。

だから、片倉殿はあの方につきっきりで…




「(某も…)」



そのように思えるものはできるのかと…





執筆日 20140221

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