紅の姫は散りました。
思い届かず散りました
西洋の魔女は虎の威を借りて笑っています。
笑っているのです。
紅の姫君が消えて、笑っているんです
けれど、誰もしりません。
桜のように美しく、儚い・・・
心優しい姫君がもう、帰ってこないなど・・・
誰も知りません。
「鎌ノ助・・・お前・・・」
「これは・・あの方との契り。
最初に交わした契りなのだ。
上杉の、すまない、手を貸してくれ。」
暖かな陽だまりと優しい炎。
きっと彼ら以外にはこの真実を知ることは無いでしょう
もう、崩壊は止まれないのです
執筆日 20130523