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「馬子にも衣装じゃねぇか、Crezy cat」
戦が終わった。
その祝宴の時に言われた言葉にイラッとしたのは仕方が無いだろう。
私は酒に弱い。っというより未成年。
ってことでその代わりお酌をして回っている。
無論、なぜか今回も女中さんたちが頑張ってくれました。
けれど淡い紅色の着物には似合わない白い包帯がグルグルと私の手に巻かれていてぶかっこうだけど・・・
『お世辞でもありがとうございまする、政宗殿
しかし、こんな格好は出来れば遠慮したいですが』
でも私の言った言葉にうまい具合に着物を着崩した政宗殿は笑った。
横に居る小十郎さんはため息をついているが
「やっぱおもしれぇな、Crezy cat」
『それ、やめてくれません?
常日頃狂った猫なわけないでしょう。』
「ならお前も政宗殿って呼ぶな、むずがゆい」
『政宗様、』
「お前は小十郎か
政宗でいい。」
『・・・政宗。』
「Good、よく出来たなKitty」
・・・うん、一国の国主がこれってまずいと思います。
髪型が崩れない程度に頭撫でてくれるのはいいけど、
Crezy catでもKittyも私の名前じゃないしね!
そこ、分かってくれないかな
執筆日 20130306
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