想イ輪廻 | ナノ

05


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*-*Side Mitsunari*-*


「おい、石田
 飼い猫ぐらい躾けておけ!!」

「・・・何故貴様がここにいる。」

「あのCrezy catからの伝言だ
 別位置から大将首を狙うってよ。」

「・・・」



蒼い戦装束

同盟を組んでいる伊達軍。

くれいじーきゃっと・・・というのは、おそらく弥月のことだろう。
先日もそう言っていた。


・・・弥月は何をしている。



「・・・あいつはKittyのまんまにしといてやった方がいい。」

「・・・どういう意味だ。」

「猫っつーのはな、死期が迫るのを感じるのと誰にも見つからねぇような場所で、ひっそりと死に逝く。

 あいつが本当にCrezy catになってみろ、
 間違いなく勝手に死んでくぜ。」



伊達の言葉の意味。
最後の言葉に敵を目の前に目を細める。


弥月は確かに普通ではない
私がそれは証明しよう。


戦場で血まみれになったあいつは、光の中から私の目の前に現れた。



「・・・多分だが、下手するとあの両の手使えなくなる。」

「なんだと・・・」

「銃身も冷やさずあんな使いかたしてたらな
 止めんのはあんたの仕事だ You see?」



パァン!!



「「!!」」



そんななか、響く銃声。

音の方向は・・・山・・・だと・・・


だが・・・周りの戦況が明らかに揺らいだ。



「Shit!!あの女・・・!」

「弥月・・・?」



ありえない・・・確かに今しがた、別ルートで討ちに行くといっていたが・・・
まさか・・・・



「・・・石田・・・ここは俺が受け持つ。」

「・・・伊達・・・貴様・・・」

「Crezy catが狂う前はただのPureなLittre kittyだ。
 さっさと拾って来い。」



そのうち小十郎も戻ってくる、行け。





足が勝手に動きだした。

近くに待機していた軍馬の手綱を掴み取り、飛び乗って山へと走らせた














「さぁ、残党狩りと洒落こもうぜ、小十郎!」

「・・御意に、政宗様」




執筆日 20130304


 
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