成歩堂なんでも事務所 パパの日編

※この文章は未完成です。中途半端なところで終わります※




オレは、女の子と二人でデパートの売り場に立っていた。
 日曜日。
 デパート。
 女の子と一緒。
……と、くれば世間的には「デート」に見えるのかもしれない。
ただし……

「女の子が中学生で、立ってる場所が『紳士下着売り場』じゃなければ。だけどな……」
「なにか言いました?オドロキさん」

オレの言葉に反応して、連れの女の子がパンツ片手にこちらに振り向いた。『男物のパンツ』を握り締めるかわいらしい子は、とてつもなくシュールな光景を生み出していた。とりあえず、パンツから手を離してくれ。

「なんでみぬきちゃんと二人でパンツ選んでるんだよ、オレは」

……ことのはじまりは、3日前。
みぬきちゃんに「【次の日曜日あいてますか?【父の日】のプレゼントを買いに行きたいんで、つきあってほしいんです」と可愛くたのまれて、ついてきたのはいいけれど……

「オレが来た意味ある?これ」
「ほら、みぬきが一人で男の人のパンツ選んでたら、不審に思われますし。履き心地とかわからないから、男の人にも意見を聞きたいですし」
「でも、2人でも不審に思われるぞ。この光景」

中学生くらいの女の子が積極的にパンツを、あーだこーだ言いながら選んでいるのを傍観する成人男子。あやしい。怪しすぎる。
すでに、通り過ぎる買い物客の視線を集めまくっていた。

「そうですか?「父の日のプレゼントを選ぶ、きょうだい」に見えると思うんですけど」
「……そうか。そう見えないこともない……か」

言われてみれば、ちょっと不思議そうな顔をする人はいるけど、不審人物を見るような視線はない。あらあら、兄弟仲良くお買い物?と、いう反応だろうか。

「ちなみに、みぬきがお姉さんでオドロキさんが弟です」
「それは、絶対見えないよ!」

ついつい、声のボリュームが上がってしまい周囲の買い物客の視線を集めてしまう。
……あ、スミマセン。
小声で周りに謝罪し、バツが悪くなったのをごまかそうとみぬきちゃんにささやきかける。

「……あー。ゴホン。よりによって、なんで男物の下着なんだよ。父の日のプレゼントって、シャツとかネクタイとか、あと財布とか……だろ。普通は」
「うーん。パパは普段、ネクタイ締めないし、大抵のものはプレゼントしちゃったんですよね。サンダルとか、シャツとか、パーカーとか、ニット帽とか」
「それって、成歩堂さんがいつも着てるものだよな……」
「そうです!あれ、ほとんどみぬきがプレゼントしたものなんですよ!」
「へぇー……」

娘からプレゼントされたモノを身に着ける父親。……と、言えば好人物なのだが、どうしても女の子にモノを貢がせて暮らす「ヒモ」な男のイメージが出てきてしまい、微妙な反応しかできなくなる。
だって今の成歩堂さん、ぶっちゃけニートだし。今回、パンツをプレゼントされようとしてるし。

「だから、あとプレゼントしていないものといえば、下着ぐらいしかないんですよ」





……
…………ここでいったん終了です。
見事にパンツの話になってしまっています。うん。『逆転裁判4』といえばパンツだし。

この話は父の日を題材にしています。
そういえば。なんとなく、「正月 編」で1月、「バレンタイン 編」で2月、「昔話 編」で3月(ほとんど季節感がない話ですが…)、「社員旅行 編」で4〜5月、そしてこの話「パパの日 編」で6月……と、季節を追って書こうとしていたような……。
書けてないけどね!(未完の文章が2本)

続き書こうかなぁ。
今、続きを書こうとするとシリアス寄りになりそうだけど。(なんでだ)


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