*8.初夜ー2

「…ひ、びやの、ココ、に‥デリの、おっきい‥の、いれて」
クチュっと厭らしい音をたてて赤く熟れたアナルが日々也王子の指で開かれます。
「はぁ!?なんだ、いきなり」
「ぁ‥ダメか?こう言えばお前が喜ぶと、新羅が言っていた」
「………嬉しいけども。無理して言わなくていいよ」
「お前が喜ぶなら私はしたい」
「あーこれは‥そういうんじやないんだよ。アイツめんどくせーこと教えやがって」
「………?」
「ま、いいや。もう我慢できないし」
勃ち上がったペニスにコンドームを着け、上からローションを塗りつけました。
日々也王子の身体を横に傾けて間に自分の足を入れ、入り口にペニスを押し当てます。
「痛かったら言えよ」
コクンと頷いた日々也王子は身体を支えてるデリックの左腕にしがみつきました。
ローションで柔らかくなった肉をこじ開けるように腰を進めます。
「ぃ、ぁ‥はっ…」
「キツ‥大丈夫か?」
「あ、ぁ。痛みは、無い」
日々也王子は圧迫感に眉を顰めていますが、ペニスは萎えていません。
「そっか。あと少しだ」
安心したデリックは残りを一気に埋め込みました。
「あぁっ!!」
ズルッと音がするような動きに、日々也王子は背を丸めてデリックの腕に爪をたてました。
「全部入ったよ」
「え?」
「ほら」
「ひゃぁっ!あ、ほん、とだ」
腰を揺らすと、日々也王子は益々背を丸めて小さくなってしまいました。
「そんな格好、余計苦しいだろ?ほら、」
背中を撫でて日々也王子を促し、空いた両手で抱きしめました。
「馴染むまで、このまま」
「わ、わかった」
お互い呼吸を整えながら抱き合っていると、逆に胎内のものを気にしてしまいます。日々也王子は脈打つデリックのペニスの大きさに大変驚きましたが、それ以上にたいした痛みもなく受け入れてしまった自分の身体に驚きました。
そして同じ男であるデリックが自分の身体で興奮してくれている事実に喜びを感じます。そう思ったら、自分でも分かるほどにペニスを締め付けてしまいました。
「日々也、俺我慢してるんだけど」
「す、すまない。お前の事を考えていたら、つい…」
「あぁ!そういうのが可愛いんだよ!我慢できなくなるんだよ」
「ふふふっ」
なにやら喚くデリックがとても可愛く見えて笑うと、咎めるような視線を感じました。
「いや、私もお前が可愛くてな。いいぞ。もう動け」
「無理はすんなよ?」
「あぁ。お手柔らかにな」
日々也王子から口付けると、それが合図のようにデリックが腰を引きました。
ゆっくりと確かめるように引き抜き、再度奥へ埋め込みます。
「んうっ‥あ、ひっ…ぅ…」
ペニスが抜ける排泄に似た快感に肌が粟立ち、奥を穿たれる時は肉を割開かれる感覚に声が止まりませんでした。
デリックは日々也王子のペニスに触れておりませんでしたが、先走りを流して喜んでます。それを確認したデリックは腰の動きを速め、前立腺に当てるようにねじ込みました。
「あぁっ!そ、こ!!あっ‥やぁ…んんっ」
「ココな。気持ちいいか?」
「あっ!はっ…き、もち、いい‥デ、リは?わ‥たし、のな、か…」
「あぁ。凄い気持ちいい」
汗ばむ額にキスすると、日々也王子の腕が首に回されました。
「ん、ふっ‥あぁ!イキそ‥う」
激しく胎内を掻き回され、前立腺を刺激された日々也王子のペニスはパンパンに腫れています。
「っ、イけよ」
中を穿ちながらペニスを扱くとアナルが締まり、デリックも限界が近付きました。
「ひゃあっ!あ、あぁっ!イく!も、イ‥くぅ……」
一際強くナカを締め付け、デリックの手に精液を吐き出しました。
「くっ!‥‥っ」
デリックも痙攣する胎内を数回往復し、コンドームに射精しました。

柔らかい媚肉の余韻に浸りたかったデリックですが、日々也王子の負担を考え腰を引きました。
「ん‥ふっ」
ペニスが出て行く感触に身震いする日々也王子に、デリックは優しく口付けます。
「日々也、ありがとう」
「ぁ‥私こそ。本当にありがとう、デリック。いま私は、心の底から幸せだ」
どちらからともなく唇を合わせ、幸せそうにいつまでもいつまでも抱き合いました。


めでたし、めでたし。




[*prev] [next#]
[TOP]
[タイトル]
[しおりを挟む]



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -