本の主
思いもよらない「あたり」を引くことは、単調な繰り返しを行う毎日の中で起きる大きな幸運だ。
私は書店で何の気なしに買った一冊でその「あたり」を引き当てたのだ。「あたり」の一冊は実に面白い。先が気になりすぎて、一度に三行読んで三倍速で読み進めているくらいだ。私は授業の合間やあらゆる時間を割いてその一冊を読んでいた。
「なあ、これどうしたの?」
せっかくいい調子で読んでいたところに水を差してきたのは、そこらに置いていた栞を頁の上に置いてきた五条悟だった。
「もらったんだよ」
早く本に戻りたくて短く答えて栞を回収しようとしたが、栞はなぜか私の元に帰ってこなかった。
夢小説百景 自分が狙ってた夢主をマーキングされた五条悟
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実質5連休をもらったので思いっきり遊ぼうと思います
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1st.May.2020
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