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MEMO
ガーガコガコ

続きにネタ置いとくねと言っておきながら、
追記画面を設けていなかった。


月が奇麗ですね、なーんて言ってもらえるなら聞いてみたいものですよ。ネタ二本
柳と忍足(西)


謙也

「今日、十五夜やってんな」
「ニュースでやってたね。でも、曇りで見えへんて天気予報で言うてたけど。空に雲ひとっつもないな。謙也、快晴やで。」
「太陽出てないのに、快晴て言うてええんか?」
「雲がないなら、晴れやろ。」
「そう考えると今めっちゃ晴れとんな。」
「にしても、すごくきれいに丸まっとるね。あれやは、サザエさんに出てくる月みたい。」
「サザエさんて」
「あれに出てくんの、ごっつ丸くない?」
「丸いけれども」
「こうまで丸いと、月ってほんまにきれいやなあって」
「お前、俺より先に言うたな。」
「えっ、なにが?ちょっと、なんでそこまで悔しそうにしてるん?え、膝に手ぇつくほどなん?」
「俺が一番に言うつもりやったのに。」
「いやいやいや、月まんまるやねとしか言うてへんやん。こんなことに先とか後とか関係ないやろ。」
「情緒のないやっちゃな!それに俺が言いたかったのは月が奇麗ですね、や。クソ、俺だったらもっとマシな雰囲気で言えたはずや。なのに」
「別に月がきれいとかそんなん。あ!ネットかなんかで見た。ネタやろ、それ。漱石ので。英語の」
「ちょ、ちょ、ちょっともう黙ってくれ。さっきまでそれ、言おうとした自分が死ぬほど恥ずかしくなってきた。」



「だいぶ涼しくなってきたよね。私、学校の行きと帰りは音楽聴いてるんけど、昨日音楽プレーヤー忘れちゃって、音楽なしで帰ってたんだけど、鈴虫の声がすごくって、それ聞いてなんかようやく秋だなあっていうのを感じたわ。」
「鈴虫はずいぶん前から鳴き出していたが。」
「あー、そうなんだ。じゃあ、すっかり秋だね。今日、十五夜だし。」
「月、か。」
「今夜は幸いにも雲ないし、お月見日和だよ。こういうときにさ」
「月が奇麗ですね、と」
「………月といえば、歩きながら月を見ていると自分についてきているように見えるよね。でも、あれって月と自分との距離が遠すぎるからなんだって」
「もっと直接的に振ったらどうだ」
「柳くんもね」

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23rd.Sep.2013


 
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