立て続けに二発の銃声。一発目の直後、私とベルはザンザスの前で武器を構え、スクアーロは彼の後ろに立った。
「邪魔くせぇ、退けカス共」
ザンザスの声は痛みを堪えるようなものではなかったから撃たれたのは彼ではない。
ほっと安堵の息を吐き出した直後、跡部の切羽詰った声が上がった。

「亜里沙!!!」

床に崩れ落ちた亜里沙。
向こう側が騒がしいと思えば、体育館の入り口付近で鳥居が倒れているのも見えた。
綱吉や山本が跡部達に駆け寄る。
私は視線を巡らせて、鳥居親子を撃った人間を探した。

そして、見つける。
「…………んで」
片手に猟銃を携え、好戦的に笑っている少女を。


「ミドリ…ちゃん……?」
way

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