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今回の依頼は、嬉しいような…嬉しくないような…そんな感じの仕事内容でした。

でも、実際は とても嬉しかったかも……




結婚式




「バーチャル結婚式、ですか?」

「えぇ」


ここは、人の出入りが少ない昼下がりのホンキートンク。

奥のテーブルで話をしているのは、絵画怪盗のクレイマンと情報屋の苗字#name1#だ。

クレイマンは、一冊のパンフレットを#name1#の前に差し出して話していた。


「私の知人が、この教会の新しいパンフレットを作るのにモデルを探していてね。お芝居しながら撮影をするんだよ」

「それで…私を新婦役に?」

「イメージがピッタリだったの。ちゃんと依頼料は払うつもりさ、どうだい?」

「はい、その日なら時間もありますから大丈夫です。それで…新郎役は一体…?」

「そのことは言えないな、彼に口止めされてるからね。」

「……分かりました。それでは、当日は直接行けば良いんですね。」

「えぇ、お待ちしてますよ。」


クレイマンはパンフレットを#name1#に手渡すと、店を出て行った。



**



「#name1#さん、教会に行くんですか?」


コーヒーを飲んでいるところへ、バイトの夏実が#name1#に話しかけた。


「クレイマンさんには、色々世話になってるからね。こんな私が力になれるかどうか…」

「そんな事ないですよ!#name1#さんは、いつでも誰かの力になってるじゃありませんか」

「そうかな…」


#name1#は、クレイマンが店を出てから少しだけ違和感を感じていた。

行ってはいけないような違和感を…そして、脳裏には漆黒の殺人鬼の姿が浮かんだ。


(何でその人が頭の中に出てくるの!!)


#name1#は顔をブンブンを振ると、イスから立ち上がり店主の波児にお勘定を渡した。











 




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