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『早く喋った方が痛くないと思うけど、まぁ私はこのままでも楽しいからいいんだけどね、別に』
ニコ、と可愛らしく笑った女は手に持っていたペンチを目の前の男の口内に侵入させる。
手足を拘束された男は身動きが出来ず、されるがまま...
ペンチは男の歯をしっかりと挟み込む。
「あっ、が」
『ねぇ』
「ひゃ、ひゃめ」
『あー、この歯は虫歯だね、ダメだよちゃんと歯医者に行かなきゃ』
「あがっ」
『どれどれ』
「ぐっがっ」
ペンチをそのまま上へ引き上げると、バキンッという音と共に吹き出した大量の血しぶき
そして部屋に響く男の悲鳴
『はい、これで虫歯は無くなった』
「ぐ、あぁぁがぁあぁあぁあ」
『さぁ、次はどうしようか』
痛みで失神しかけた男の髪を鷲掴み、虚ろな目をしっかりととらえて女はまたニコリ、と笑った。
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