004夢たまにはね、005夢お洋服の006バージョン ‐‐‐‐‐‐ 謎のウイルスに感染し、006の体が若返ってしまった!だが安心、3日もすれば治療薬が作れるぞ! ぐんと若返った006は、調べたところおおよそ3歳という結果が出た。 3歳といえばやっと文章で会話できるようになるお年頃。手足も小さく、慣れない体に疲れきった006は早々に眠ってしまった。 「寝ちゃったね…」 その姿を見降ろすマオ、002、004。006は丸まって眠る癖があるようで、タオルケットの端を手足と一緒に内側に畳み込んで熟睡している。 「なんか、006、なんか、その…」 マオはごにょごにょと言葉を濁した。 ただでさえ小さく丸い印象があったのに、幼くなったことにより、いや、幼くなったのに、脂肪が、その。 「ボールみてぇだな」 「ぶはっ」 つい見たまんまを言葉にしてしまった002。意外なことに004が吹き出した。 咳払いで誤魔化そうとするが、こうなると布を纏ったバスケットボールにしか見えない。我慢すればするほど笑いは増幅した。 「昔から食い意地はってたんだろうなぁ…。料理するのも、うまいモン食いたいって気持ちからだろーぜ」 「体質もあるんじゃない?そればっかりはどうしようもねぇ」 おデブと言ったところで怒らないどころか「幸せの証ネ!」と腹を叩いてみせる006を知っているだけに、言いたい放題である。 マオは、眠る006のぷにぷにした頬をつついて、真面目にのろけた。 「まぁ、どんな006でも好きだけどね…」 「ボールでもか。お前の愛ってすげぇな…」 すぐ後ろで、004がテーブルにすがりついて痙攣していた。笑いすぎたのだ。 back |