ロケット団の大作戦!


ポケモンの歴史の授業が終わった。あれから私は授業中に寝ないように心がけている。よく頑張った私。だからこれからの10分休憩は寝る為の時間。さあ、お休みなさい。



「ナマエちゃーん?ナマエちゃんはこのクラスよねえ?」



今、確かにナマエって言ったよね、私だよね。声のする方をみると出入り口にムサシさんとネコオさん、その後ろにコジロウさんがいる。どうしたんだろう。とりあえずムサシさん達の方に向かおう。



「こんにちは!どうしたんですか?」
「ナマエちゃん!なんか、コジロウが用があるらしくてぇ!ほら!前来なさいよコジロウ!」
「わ、わかったよ!ナマエちゃん、久しぶりーでもないかっ!えっと、その、何ていうかー」
「あーもうじれったいわねえ!」
「男ならピシッと言うニャ!」
「わ、わかってるよ!ナマエちゃん!今度「ナマエ、何してるんだー??」



振り向くとサトシがこちらにやってくる。そうだ、サトシに3人を紹介しよう。


「サトシ!紹介するね!総合コースでお友達になったムサシさんとコジロウさん、ネコオさんだよ。」
「…。」
「サトシ…?」



サトシからは返事もなく唖然として3人を見ている。一方3人も唖然としている。なにこれ??



「「「「あーーーー!!」」」」
「ロケット団!何でこんな所にいるんだよ!」
「うるさいわねえ!ジャリボーイには関係ないでしょ?!」
「また何か企んでるんだろ?」
「俺たちはちゃんと勉強しにきたのさ!勘違いしないでほしいね!」
「そうだニャ!」
「お前、誰だ…?新しい仲間か?」
「「え?」」
「ミ、ミャーはネコオだニャ!」
「そっか、ニャースはこの学校には連れて来れないだもんな。ロケット団にしてはちゃんと決まり守ってるのか。じゃぁ悪さにしにきたって訳ではないのか?」
「ま、まあねーん!だから通報とかはしないでちょうだい!」
「そうだそうだ!真面目に勉強する為だけに来たんだからな!」
「皆さん…お知り合いだったんですか?しかも、ロケット団て何ですか?」
「ナマエ!こいつらはポケモンを「癒す為にボランティア活動をしている団体でーすっ!」
「そうなんですか?ムサシさん達、やっぱりとてもいい人達なんですね!」
「違う!「とにゃかく!この3ヶ月間ミャー達はなんの悪さもせずに有意義に学校生活を送ってきたニャ!それが証明ニャ!」
「まあ…そう言われちゃあ、そうか!それでおまえらがナマエに何の用なんだ?」
「そ、そうだった!ナマエちゃん!今度俺と「コジロウ!次の授業が始まるから戻るわよ!」
「ええっ!?」
「じゃあねーナマエちゃん、またねー!ごきげんよー!」




3人は嵐のように去って行った。




「あいつら、結局なんだったんだ?」
「さあ…?」
「ナマエ、あいつらに何かされたらオレにすぐ言えよ?」
「え、あ、うん。」



ムサシさん達はいいひとなのにサトシったら最近心配性すぎるんだから。私は結局寝れずに授業が再開した。











「ムサシ!何であの時とめたんだよー?あの時なら、言えそうだったのに!」
「ジャリボーイの前で言う事じゃないのよ!いい?ジャリボーイの前でナマエちゃんを誘ったりするんじゃないわよ!?」
「え?何でだ?」
「ミャーの調査によるとジャリボーイとナマエちゃん、そしてオーキド博士の孫はみんなマサラ出身の幼馴染で、ジャリボーイはナマエちゃんに好意を持ってる、ということニャ!」
「そんな情報、どっから仕入れたんだよ!」

「アタシとニャースの情報力をナメないでちょーだあい!」
「は、はあ。」
「そしてここからが重要な所ニャ!ナマエちゃんの教室から、ここに戻ってくるまでに聞きつけた最新情報…」
「なんだなんだあ?」
「二人は、付き合っていると言う噂が流れているニャ!」
「な、なんだってー!?」
「何よニャース!その噂は本当なの!?聞き間違いだったら承知しないわよ!?」
「本当に聞こえたニャ!本当かどうかは知らないけどニャ!」




ジャリボーイとナマエちゃんが付き合ってる?そんなあ、ナマエちゃんを初めて見た時のあの気持ち、忘れられない、ジャリボーイ何かと、そんなあ…!



「コジロウ!何メソメソしてんのよ!たかが噂よ!?だいたい、お子ちゃまのくせに付き合うなんて生意気なのよ!噂が本当でも嘘でも関係ないわ!アンタなら大丈夫よ!」
「そうだニャ!コジロウはジャリボーイ何かよりずっと男前ニャ!自信持つニャ!」
「ムサシ、ニャース…!!」


二人の慰めに泣きそうになる。俺は本当にいい仲間を持ったなあ。



「いい?もしアンタがナマエちゃんの事が好きなのがばれたら!」
「ミャー達が悪の組織って事をバラすに違いにゃいニャ!だから今後ジャリボーイには十分に注意するニャ!」
「なるほど!分かった、気をつけるよ!」
「それにしてもニャース、アンタその変装でよくジャリボーイにばれなかったわねえ。」


「「「…さすが、ジャリボーイ(だニャ)。」」」








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